“従業員の声やデータを集めて終わり”にしない 店舗スタッフの採用・活躍・定着に向けた人材開発|株式会社ダブリュ・アイ・システム

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東日本の大型ショッピングセンターを中心に、82店舗のコンタクトレンズ販売店「エースコンタクト」を展開している株式会社ダブリュ・アイ・システム。「HR OnBoard」「HR OnBoard NEXT」「3Eテスト」「Talent Viewer」「研修」と採用・活躍・定着に関する複数のサービスを活用されています。
今回はその中でも初めに着手されたオンボーディング施策に焦点を当て、「HR OnBoard」を活用した離職率改善施策のポイントと成果について、人材開発部の坂田さんにお話を伺いました。

まずHR OnBoard 導入のきっかけを教えてください

私は人材開発部で採用から教育に携わっています。
入社した方がどう組織に馴染み、活躍するのか。「人材の採用は、採用がゴールではない」ということを念頭において仕事をしています。
また、定着率に課題も感じていたため、ここは現場任せにせず人事から支援したいという想いを元々持っていました。

その時紹介されたのが、HR OnBoardです。入社者の心理コンディションが把握でき、定着率改善に役立つかもしれない。無料でトライアルも出来るというので、エン転職経由で入社した中途採用者を中心に使い始めました。

導入の決め手はなんですか?

最初の対象者は、本社配属の女性社員でした。男性しかいない部署に一人女性が入るという状況で、少し心配をしていたためです。

HR OnBoardで初めて実施したアンケート…結果は「問題なし」でした。
「良かった!」と安心したと同時に、ふと思ったんです。これは「問題なしと分かるだけですごいんじゃないか」と。

もしHR OnBoardがなかったら、私たちはこの方のコンディションが「問題なし」なのかどうも分からなかった訳です。変に心配して、本人が望んでもいないフォローを検討していたかもしれない。目には見えない本人の状態がわかるだけでこんなに価値があるんだ、と実感した瞬間でした。

その後は対象者を拡げ、新卒採用者にも使っています。

実際に導入してみていかがでしたか?

先ほども申し上げましたが、「目には見えない本人の状態がわかる」ことに加えて、「コミュニケーションを取る明確な理由が出来る」ということも良かったと感じています。

研修での声掛けや、遠方で直接会えない方にチャット等で接点を取るにしても、どんな内容でコミュニケーションを取るのか?何かしらコミュニケーションを取る理由を探す必要がありました。

それが明確になったことは非常に大きいですね。とても助かっています。

そして、数値としても成果が出ています。中途入社は離職がゼロになりました!年度により離職率が40%近くなることもあったのに、です。新卒も年度によっては1年以内の退職率が18%あったのですが、8%まで下がっています。

離職率が大幅に改善――ポイントは「手遅れになる前に手を打つ」

これだけ成果が出せているのは、やはり手遅れになる前に手を打てるというところが大きいですね。

今まではマネージャーから「あの人辞めることになった」と事後報告を聞くばかりで、何も打ち手が打てない状態でした。それが今では、事前に「誰のコンディションが下がっているのか」と、「その要因」まで分かる。離職予兆が拾えることで、手遅れになる前にきちんとフォローが出来ています。

その他、取り組んでいることがあれば教えてください。

採用の見極め

実はHR OnBoard導入と同じ時期に、3Eテスト(適性検査)も導入しました。

店舗では顧客の要望を聞くだけでなく提案力も求められるのですが、そういった適性をうまく言語化出来ていなかった。そこで適性検査を使い、「主体性の高い人」や「論理的表現力の高い人」というように採用基準を言語化し、採用活動に活かしました。

そこからの入社者は活躍してくれていますし、離職率が下がった要因はここにもあると感じています。

2年目以降のフォロー

HR OnBoardには、入社1年を経過したら「入社1年後活躍アンケート」という機能、また姉妹サービスに入社2年目以降の社員に向けた「HR OnBoard NEXT」があります。

1年を通じて本人の成長をしっかり見守ってきたのに、2年目に就業継続意欲が下がって辞めてしまっては元も子もありません。

この「1年後活躍アンケート」に「これからもこの会社で働き続けたいですか?」という究極とも言える質問があります(笑)。これはある意味、率直な本音が分かるので助かっています。例えば、就業継続意欲が低い要因が「キャリアが見えにくいから」だと分かれば、キャリアデザインの話をすることで本人のもやもやを解消出来る。

「HR OnBoard NEXT」では、個人が求める仕事価値観が分かる設問が追加されているので、全体傾向から我々がどんなことに取り組めばいいのか参考になります。

人材開発に関わる方に伝えたいこと、これから取り組んでいきたいことを教えてください。

人材開発に関わる方々って「人に対してしっかり面倒見たい」という熱い気持ちの方が多いと思うんですよね。だから「この会社に入って良かった、この会社で自分が成長できる、働きがいを感じて充実感がある」と思ってもらえる環境を作っていきたいと思っています。

当社が導入している様々なHRツールは導入して終わりではなくて、出た結果がどうするかが大切。いかにうちの文化や風土にマッチした活用ができるか。そこは一連のHRツールとエンさんのサポートが強力なバックアップとなります。自社にとらわれないノウハウやアドバイスは大いに参考になりますので、大変ありがたい存在です。

従業員への支援を一番に考え、様々なツールを活用しながら人材開発をしている同社。従業員からの声やデータを収集するだけで終わらず、具体的な施策を打ち効果検証をしていく。


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