半年以内の早期離職率を20%改善!入社者のリアルな声を活かした採用活動で、配属後のギャップをゼロに。│株式会社ウィル

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「仕事を通じて自己成長し、人間づくりをする」「仕事を通じて社会に貢献し、よりよい社会をつくり出す」を企業理念に掲げ、横浜にて人材アウトソーシング事業を営む株式会社ウィル。
入社した社員は、バラバラの配属先へ。人事の目が届きにくい環境でも社員が活躍・定着し続けるために、どのようなサポートをしているのでしょうか。採用担当の鈴木さん、飯田さん、新巻さんにお話しを伺いました。

導入の背景を教えてください

当社は人材アウトソーシング事業を運営しています。採用した社員の配属先は、携帯電話ショップの店頭や街頭イベントなど多岐にわたります。そのため人事がいつも一緒にいられるわけではなく、メンタル面含め、細かくサポートをしてあげることがどうしても難しい状況でした。

せっかく縁あって当社を選んでくれた人材が、理由もわからないまま辞めていってしまう。こんなに残念なことはありません。離職の原因をつかみ、採用の立場から何か改善ができないか。そう考えたのがきっかけでした。

*HR OnBoard…毎月3問のアンケートで入社者のコンディションを可視化

HR OnBoardの活用方法を教えてください

意識的に取り組んでいることは3点あります。

  1. 初回のアンケートには個別でメッセージを返信する
    簡単なアンケートといっても、リアクションがあるかないかで回答率は大きく変わってきます。回答する側の気持ちに立ってみても、レスポンスがないと「やらされ感」が出てしまいますよね。
    入社者からの回答がなければ、現状を把握することもフォローをすることも難しくなってしまうため、初回は個別でメッセージを返信しています。
    「あなたのことを気にかけていますよ」ということを認識してもらうために、履歴書を見直したりしながら、活躍への期待を込め、気持ちに寄り添うことを大切に、丁寧に行っています。
     
  2. 必要なフォローには最適な人をアサイン
    HR OnBoardで、社員は様々な気持ちを打ち明けてくれます。
    働く中で今後のキャリアやステップアップに不安を覚えてしまう方。仕事や人間関係に不満を抱えている方。時に、解決のためにある程度の権限が必要になる場合もあります。そういった際には営業部長との面談をアサインするなど、最適な手段を臨機応変に考え、協力をあおぎながらフォローにあたっています。
     
  3. 管理職への情報提供
    社員には「アンケートを閲覧するのは人事だけ」という約束をしています。そうすることで、答えにくい悩みも安心して打ち明けられる環境を作ってきました。そのため、個別の回答内容については管理職へ共有しません。
    ただ、傾向としてどのような回答が多いかや、いまの時期どんなコンディションの方が多いかなどはマネジメントするうえでも非常に有益な情報だと考えています。
    ですので、晴れ雨曇の割合や全体傾向などに、自分なりの見解を添えて各担当上司に展開するようにしています。 このように連携することで、日々のマネジメントに活かしていただけています。

導入の成果について教えてください

HR OnBoard導入後、半年以内の早期離職率を20%も改善することができました!

これほどまでに大きな成果を上げられたのは「なぜコンディションが下がるのかを把握できたこと」が大きいと考えます。
当社の場合、回答結果から「入社前後で、会社や仕事に対するイメージにギャップがある」という回答が多く、紐解いていくと「入社面接時の説明と、配属後の仕事にギャップが生じている」ということがわかりました。

面接時には、ウィルという会社について、任せたいポジション、キャリアイメージなどの話を重点的にしていますが、いざ現場に配属されるとウィルの社員と接する機会は減ります。そうすると、だんだん帰属意識を持ちにくくなり、「なぜ自分はいまスマホの販売をしているんだろう…」「ウィルのイメージと勤務先では印象が違う…」と、面接で当社から受けた印象と配属先とにギャップを感じてしまう、ということが起きていたのでした。

そこで、面接担当者を集約し、お伝えする情報を統一。求人原稿、面接でも写真などもまじえながら配属先がイメージできるよう工夫改善を加えました。これらの取り組みにより、入社前後のギャップを感じるという回答がゼロになる月も出てきました。

今後どのように活用していきたいですか?

HR OnBoardの導入で、早期離職者数には目に見えた成果が表れてきました。しかし、まだまだ改善の途中です。 入社時の情報や適性テストの結果、そしてHR OnBoardの情報を集約し、点のフォローから、線のフォローへとつなげていきたいと思っています。

社員のキャリアを真剣に考え、課題に真摯に向き合いサポートをし続ける人事の皆さん。入社前の適切な情報提供、入社後のコンディション把握と的確な情報提供により、早期離職率の20%改善という大きな成果につなげられた素晴らしい事例です。


関連サービス
HR OnBoardは「入社後フォロー」をスマートに変える定着・活躍支援ツールです。
入社後1年間、毎月の自動配信アンケートで社員のコンディションを見える化。悩みを抱える社員がひと目でわかります。
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この記事を書いた人

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