【事例紹介】戦力化までのスピードを3か月早めた育成の秘訣

業界・職種の経験者採用が難しい状況である今、必要な人員を確保するために若手・未経験者の採用に力を入れている企業も多くなっています。

若手・未経験者採用において、入社後の課題となるのが戦力化までのスピード。 入社者に業界や職種に対する知識や経験がない分、企業側には新卒採用者と同じくらいの研修コストがかかります。一方、入社者側も過去の仕事との進め方の違いなどで戸惑うことが多くあります。

今回は、エンカレッジによって若手・未経験者の早期戦力化を実現させた事例をご紹介します。

企業プロフィール
業種:不動産仲介
従業員数:40名
抱えていた課題:若手・未経験採用者の戦力化までのスピードに課題

ここ数年、毎年売上を120~140%伸ばし続けている会社。事業成長のスピードに合わせて採用活動にも力を入れています。
最近の採用難の状況から若手・未経験者にまで幅を広げた結果、必要な人員数は確保できたが、採用した人材が戦力になるまで時間がかかるという新たな課題が出てきていました。
競合企業も増え、競争が激しくなる中、企業の成長を止めないためにも、若手・未経験で採用した人材の早期戦力化が求められています。

取組事例
全社員を対象にキャリアセレクタビリティ®研修を実施したところ、管理職と採用した社員との間に、目標達成に対する意欲や、自ら進んで自己研鑽を重ねて成長しようする姿勢に関して、大きな差があることが分かりました。 また、論理的思考力の差も明確に開いている状態でした。

これらを全社共通の課題と認識したうえで、これまで管理職を中心に行っていた社員教育を全社員を対象に拡大させ、一人ひとりが必要な考え方・能力を身につけるため、エンカレッジを受講しました。

また、能力の取得・定着を早めるため、上司とペアを組んで業務内で学んだことを実践できるようにし、すぐに上司からフィードバックを得られる体制を整えました。

(※)キャリアセレクタビリティ®研修とは
キャリアセレクタビリティ®研修とは、エンカレッジ受講スタート時に行う、受講者への受講の目的共有と動機づけを行うものです。
キャリアセレクタビリティ®とは、エン・ジャパンが独自に定義した「プロとしていかなる環境や境遇に置かれても、どこでも活躍できる人材」の考え方・能力のことです。研修では、その項目に関するセルフチェックテストをもとに、必要な考え方・能力を発見します。
自己成長のための行動計画・受講計画を作成し、主体的な講座受講を促進します。

従来の教育では疎かにされてきた研修前後(事前診断・準備/研修後フォロー)の取り組みを充実させ、社員の行動変革を促します。

取組の成果
若手社員の戦力化スピードが3か月以上早まった

仕事で成果を上げるために、必要な考え方・能力について主体的に受講し、業務を通じて実践する中で、上司からすぐにフィードバックをもらう、というサイクルが回ることで、成長スピードが加速されました。
新入社員が成果を上げ、独り立ちできるまでの戦力化スピードが従来に比べて平均3か月以上早まりました。中には、新入社員が既存社員の契約数を超える成果を上げるまでに成長しているケースもあります。

今後、このサイクルを中堅層にまで拡大して、定期的に実施することで、より会社全体の成長を促していく予定です。

ポイント
1.キャリアセレクタビリティ®研修を通じて、業務上必要な考え方や能力について社員自身が認識し、主体的に取り組むように動機づけすることで受講を促進させた。
2.能力の取得・定着を早めるため、講座の内容を業務で実践できる環境を整えた。
3.業務を通じた実践は、上司からFBをすることで改善速度を上げ、成長を促した。

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