【事例紹介】一人ひとりのレベルや課題に合わせた教育を実現させた取り組み

研修内容の計画から実施に至るまで、研修の実施には会社と社員の双方への負担がかかります。
本来であれば社員一人ひとりに必要な教育を提供したいと考えているものの、研修実施の負担との兼ね合いから十分に行えていないというお悩みの声を多く伺います。

今回はエンカレッジの導入によって社員一人ひとりに合わせた教育体制を構築し、成果につなげた事例をご紹介します。

企業プロフィール
業種:物流業界
従業員数:1000名
抱えていた課題:個人のレベルや課題に合わせた教育ができていない

同社は大企業のグループ会社であることから経営状態は安定しているものの、競合との競争が激しい業界です。親会社からもブランドイメージを守りながら、企業として成長していくことを求められています。

そのため以前より人材育成を重視し集合研修を行っていたものの、参加者全員のレベルにあわせた内容しか実施できず、社員一人ひとりのレベルや課題に合わせた教育まで手が回らないという課題がありました。

また、参加する社員のスケジュールを合わせるため、研修を実施するのが土日など休日に限られており、受講する社員だけでなく、準備・実施する会社側の負担も多くなっていました。

社員と会社、双方の負担を減らしながら、個人に合わせた教育機会を提供することが求められています。

取組事例
エンカレッジへの切り替えにあたり、人事から社員一人ひとりに対して役職や職務に合わせて身につけて欲しい能力・スキルを伝え、受講すべき講座を社員自身に決めさせました。

講座を受講する時間も一人ひとりの都合にあわせられるよう、オンライン上で講座を受講できるエンカレッジオンラインの導入。さらには業務時間内での受講を推進し、受講スケジュールを各自で設定させることで、受講負担を減らしました。

また、講座受講後に「自己改善のための行動計画」や「組織・会社への改善アイデア」を記入する『KAIZENシート』の提出を徹底し、学んだことや記入した行動計画、改善アイデアを仕事で実践しているか確認するようにしました。

(※)「KAIZENシート」とは
エンカレッジの講座は、受講後の『KAIZENシート』の記入の時間も含めて構成されています。
『KAIZENシート』には「1.自己改善のための行動計画」、「2.組織・会社への改善アイデア」を具体的に記入することで、受講者の行動変容と組織の改善を促します。

取組の成果
年間1000万以上の研修費用の削減を実現。
個人に合わせた教育も実現でき、自己改善だけでなく組織改善まで促進。

エンカレッジオンラインの導入、勤務時間内での受講の推進などにより、短時間で効率的な社員教育を実現させました。その結果、休日に実施していた集合研修をゼロにすることができ、会社と社員、双方の負担を減らすことができました。
これまで休日の研修実施、受講する社員の休日出勤手当などで年間1000万円以上かかっており、この費用が削減できたのは大きなインパクトとなりました。

また、社員一人ひとりが業務に必要なことを学び、行動改善計画を立てて仕事で実践させることで早期に成果につながっています。個人の成長だけでなく、学んだことを一般化して社内に共有する者も現れ、組織全体の改善、成長も促されています。

ポイント
1.休日に行っていた集合研修からエンカレッジ(オンライン研修)への切り替えにより、社員と会社、双方の負担を軽減させた。
2.社員一人ひとりに必要な能力やスキルを明確にし、受講すべき講座を自ら設定させることで、自己成長を促した。
3.「KAIZENシート」の記入によって自己改善の目標を明確にし、仕事での実践によって成果の創出や自己成長、組織改善につなげた。

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