「テレワーク/リモートうつ」「在宅うつ」を防ぐには

コロナによって半ば強制的に加速した、日本のリモートワーク。それによって新たに「テレワーク/リモートうつ」「在宅うつ」という言葉が出てきています。
これらはどういった原因で引き起こされ、どうしたら対策できるのでしょうか?

リモートうつは、なぜ起こるのか?
「不思議なことに、在宅勤務になってから人間関係の悩みや、無駄な会議が増えた気がする」こう言った声を聞くことがあります。なんとなくわかるという方も多いのではないでしょうか。

人間は、ストレスに直面すると「闘争・逃走本能」が働くといわれています。いずれかの方法でストレスに対処できればいいのですが、ストレスが解消されないとこの状態はずっと続きます。
ことコロナにおいては、
・いつまで続くのか分からない不安感
・コロナについては自分の力では解決が難しいという無力感
・在宅勤務により、業務の難易度が上がったと感じる不安感
・在宅勤務でさぼっている気持ちになる罪悪感

これらの感情がダラダラと続き、知らず知らずのうちにストレスが長期化していることが考えられます。こうなると、「部下はきちんと仕事をしているのか?」と必要以上に仕事を監視してしまったり、「自分の業務が正当に評価されていないのではないか」と不安になるなど、様々な事象が引き起こされることもあるでしょう。

では、どのようなことに気を付けて、社員のサポートすれば良いのでしょうか?

リモートワークにおいて必要な4つのサポート
<情緒サポート>
これは、「本人の心の安定」を達成するために行うサポートです。「コロナが長引いて不安だけど、来年は明るい年になるといいよね!」「ワクチンが出来るまではまだ辛抱が続くけれど、やまない雨はないというからね。」「何かサポートできることはある?不安に感じていることがあれば何でも言ってね。」など、明るいストロークが有効です。「あたなのプライベートを侵害するつもりがない」ということを伝えたうえで、健康面や環境面で不安がないか気にかけておきましょう。

<情報サポート>
これは、具体的な「問題解決の支援」を目的としたサポートです。リモートワークだと、「誰に何を聞けばいいのか」困ったときに、気軽に頼りづらいというネックがあります。オフィスにいればぐるりと周囲を見渡して「●●についてわかる人は誰ですか?」と、聞くことが出来ます。リモートワークだと、誰が今何をしているのか分かりづらいため、誰に聞けばいいかも迷いますし、レスがすぐにもらえるとは限りません。

こういうシーンにおいて、「その件なら●●さん、それからこういう状態になれば●●さんに聞くといいよ」といった先回りのサポートをしたりすることが情報サポートです。

<道具サポート>
これは、「物理的な手助け」です。部下の「困った!」に対して、「それであればこの資料を使って」とツールを提供することはもちろん、一緒になって問題解決に挑むことも道具サポートにあたります。
困難にぶつかった時に「物事をうまく進めてくれる人」の存在は、心理的安全性の担保にとても有効です。

<評価サポート>
これは、「あなたはこの点でよく頑張っていますね」「こないだの案件に対してとても努力したのをh知っています」といったように、具体的に評価をすることを指します。
リモートワークにおける不安の1つに「自分の仕事が評価されていないのではないか、サボっていると思われるのではないか」というものがあります。こういったフィードバックは、質以上に「頻度」が大切だとも言われます。週に1度面談の機会をあらかじめ作っておくなど工夫し、こまめに評価サポートが実施できる体制に整えておきましょう。

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ぜひテレワーク下での人材育成・定着支援にご検討ください。

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